口腔内スキャナーの評価における最初のステップは何でしたか
口腔内スキャンを開始すると決断し、多くの営業担当者と話をしました。スキャナーには、多くの違いがあることに気づきましたが、それらを比較するのは非常に困難でした。
私は多数のウェブサイトで検索して調査しましたが、比較は容易ではありませんでした。その年、テキサス州サンアントニオで開催されたアメリカ歯科医師会の年次総会に出席しました。私は展示会場に出向き、スキャナーを探したのです。スキャナーとは、実際手に持ってみることも収穫でした。
会場で全部のスキャナーを試してみると、歯をスキャンする方法だけでなく、コンピューターソフトウェアがどのように機能するのかも確認することができました。スキャナーとは、手に持って使用する機器であることもわかりました。
スキャナーによってはコードが重たく、巨大なものもあります。また、コンピューターインターフェイスが遅く理解しづらいもの、スキャンの「取得」に数分かかるスキャナーもありました。口腔内スキャナーをお探しなら、大規模な会議に出席して、可能な限りすべてのスキャナーを試してみることをお勧めします。
選択における最も重要な基準は何でしたか
スキャンを導入することは一大決心だったので、自分に合ったスキャナーを入手することが重要でした。スキャナーは安価ではないので、適さないスキャナーを入手したらコストがさらに高くつくことはわかっていました。
簡単に診療に活用できるスキャナーが欲しかったのです。技術を購入したものの数か月後には使わなくなり、棚の中に置きっぱなしという歯科医の友人が多数います。
そうはなりたくなかったのです。スキャナー選択の重要な基準は、簡単に診療に取り入れられて、確実に機能することでした。つまり使いやすさが、最も重要な基準だったと思います。
どのようにスキャナー購入の損益を計算をしましたか
スキャナーの価格設定について、私が学んだことを説明します。スキャナーのコストは、初期費用だけではありません。所有コストを必ず考慮する必要があります。これは、スキャナーの耐用年数全体にわたってスキャナーを所有・運用するのに、どれくらいの費用がかかるかということです。
私は3M、Cerec、PlanScan、3Shape TRIOS、iTeroを選択し、コストを算出しました。結果は一目瞭然。
各スキャナーのコストは大きく異なりました。ドングル料金(使用ごとの料金)を請求するスキャナー、年会費や月額料金、保証料金、サポート料金などがかかるスキャナーなど実にさまざま。そこで私は次を計算したのです。
- スキャナーの初期費用
- 手数料と保守契約費用
そして6年分でいくらになるかを算出したのです。これにより、スキャナーを6年間所有して運用するためのコストが明確になりました。そして、TRIOSスキャナーが最も低コストであることがわかりました。初期費用が最も高価なスキャナーだったので、これは本当に驚きでした。
スキャナーの検討中に発見した、ブランドごとのメリットとデメリットとは
スキャナーにはそれぞれメリットとデメリットがあります。すべてのスキャナーは大きく異なります。スキャナーを一通り見たら、手に取って使ってみることで簡単に選別できると思います。私の場合、購入を検討していたブランドについて、いくつか先入観がありました。 スキャナーをテストしたところ、次のようなことがわかりました。
- スキャナーの速度。スキャン速度は重要な要素です(一部のスキャナーは、他のスキャナーが数秒で実行できることに数分かかりました)。
- スキャナーを歯から一定距離「浮かせる」必要があるか実際には、見知って想定していたよりも結構難しいことがわかりました。
- スキャナー先端のサイズ。口内に収まるかどうかを確認します。
- スキャナーのハンドル。 これは、スキャナーの使いやすさを大きく左右します。
- ソフトウェアプラットフォームはオープンか、クローズか。
- パウダーについて。パウダーを使用して画像をキャプチャするのも困難でした。パウダーを使用するスキャナーを使っていたとき、患者さんが過度に唾液を分泌したり、なめてパウダーがなくなったり、パウダーの蓄積によってスキャンが歪む、パウダー不足で正しくキャプチャされないといった現象が発生していました。
これらの要因が、歯科診療にスキャナーを組み込むことの難しさに影響しているのです。スキャナーの価格は大きく異なりますが、前述したように、初期費用は安価でも毎月または使用ごとに高額な支払いが必要な製品に騙されないでください。
特定のブランドに決めた最大の要因は何でしたか
まずは、使いやすさです。つまり、毎日の診療で非常に忙しい中、あらゆることに対処しなくてはなりません。衛生面のチェック、歯科としての業務、緊急事態への対応、スタッフへの対応、折返しの電話などやることは山積み。
そんな状況で、スキャナーの選択は頭痛の種でした。すべてのスキャナーを調査して、3Shape TRIOSが他のどのスキャナーよりもはるかに使いやすいことがわかりました。他にも良いブランドがあったのですが、私にとって大きなハードルになるパウダーを使うタイプでした。
正しい決断をしたと思ったのはいつでしたか
長年の経験から気がついたのですが、適切なものを買えば、便利ですし、頻繁に利用するようになります。スキャナーは私たちが、毎日、常に使用するものです。だからこそ、使いやすく、直感的なソフトウェアを備えたものが欲しかったのです。これを診療に組み込むのは非常に簡単でした。最初の1週間が終わるころには素晴らしい成果をもたらすことがわかりました。
スキャナーが使いにくかったり、スキャンの取得に長時間かかったとしたら忙しくなり、そのスキャナーを使わなくなるだろうと考えていました。このスキャナーはとても使いやすく、診療は非常に効率的になりました。最初の1週間が過ぎ、以前は、歯茎が出血して型取りが歪まないように祈りながら、印象が固まるのを6分間も待っていたことは想像もできなくなっていました。
型取りがうまくいくように、じっと待っていた頃が懐かしいです。3Shape TRIOSが使いやすいので、すぐに使いこなせるようになりました。