TRIOS Shareとは、ワイヤレスのTRIOS口腔内スキャナーをクリニックのあらゆる場所に持ち運び、どのユニットのどのPCでも使えるようにする方法です。追加の費用はかかりません。この記事では、市場にある他のワイヤレスソリューションと比較して、その概要を説明します。
TRIOS Shareは、ワイヤレスのTRIOSをクリニックのWi-Fiネットワークに接続して使用します。その後、他社製アプリ「Splashtop」を使い、TRIOSに接続したPCの画面をクリニック内の他のPCにミラーリングします。
Splashtopで画面をミラーリングすることで、まるでTRIOSを元のTRIOS PCで使っているような感覚になるのです。これさえあれば、診療所内のどのPCでもスキャンやプランニングが可能です。
素晴らしいのは、全てのユニットにハイスペックのPCを準備する必要がないことです。どのPCでも画面をミラーリングすることができ、診療管理ソフトのPCや、古いPCなど、どのPCでも可能です。ITアドバイザーと相談しながら、システム要件をまとめました。
TRIOS Shareをリリースして数カ月もしないうちに、他のIOSメーカーが同様のソリューションを発表しましたが、いくつかの重要な相違点がありました。その主なものは、コストです。
その会社のソリューションでは、スキャナーを使用する全て部屋に、その会社独自のWi-Fiハブを設置する必要があります。さらに重要なのは、スキャナーのソフトウェアを動かすのに十分な性能のPCを各部屋に置く必要があることです。
TRIOSのソフトウェアを動かすにも、高スペックのPCが必要です。この種のPCは一般に高価です。スキャナーを使用するために、PCを各ユニットに1台ずつ購入することを想像してみてください。かなりの高額になります。
スキャンするとき、ワイヤレス口腔内スキャナーは膨大な量のデータをPCに送ります。3Shapeは、この膨大なデータ転送をスキャナー内で予め処理する方法を見つけました。これにより、TRIOSは標準的なWi-Fi(つまり5GHz)を使って、解析されたデータを送信することができるようになりました。これが、TRIOS Shareの開発に役立ちました。
TRIOSは一般的なWi-Fiで動きます。そのため、Splashtopを使用してTRIOS Shareの画面共有を行うことも可能になりました。多くのクリニックでは、さまざまなPCをすべて一般的なWi-Fiで接続しているため、Splashtopのような画面共有アプリを使うのは簡単です。
一方、他社のIOSソリューションでは、データを送信するために60GHzのWi-Fiを使用する必要があります。つまり、大量のデータには大きなネットワークが必要なのです。60GHzの大きな問題は、人や壁などを迂回したり通過したりできないことです。スキャナーとWi-Fiハブの間には障壁がないことが前提となります。
また、Wi-Fiハブの隣にあるPCは、全てのデータを処理し、スキャンソフトウェアを実行するために十分な性能を持っていなければなりません。これが大きな違いです。
3Shapeは、クリニックで自由なワイヤレスを享受するなら、クリニック内のすべてのPCから適切なスキャンができるようにすべきであると考えています。
しかし、各ユニットに高性能のPCを設置し、診療用PCと一緒に置くことは現実的ではありません。他社と同様に、私たちもそのようなソリューションを提供してはいますが、コストがかかります。
Splashtopを使ったソリューションでは、高価なPCやWi-Fiハブを新たに複数台購入する必要はありませんし、スキャナーからWi-Fiハブへの信号が遮断される心配もありません。また、スキャナーからWi-Fiハブまでの信号を遮断してしまうことを心配する必要もありません。これこそ真の自由なワイヤレスではないでしょうか?
自由なワイヤレスを試したみたい方は、TRIOS Shareを確認してみてください。Splashtopに月々約4.75ドルでサブスクリプションを取得すれば、もう大丈夫です(訳注:日本での価格は日本の販売店にお問い合わせください)。
製品詳細については、3Shape販売代理店までお問い合わせください。