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口腔内スキャナーを購入する前に、販売店に確認してください。

Steve Nobles

Team Lead & Senior Product Specialist

3Shape North America Academy

3Shape・アカデミーのトレーナーとして、私は様々なタイプの歯科医師と仕事をしています。補綴歯科医から矯正歯科医まで、開業医はかつてないほど口腔内スキャナーとデジタルワークフローを導入しています。需要の増加により、私は忙しい状況で仕事を進めさせてもらっています。

3Shapeで働く私は、口腔内スキャナーを購入した歯科医師とお会いする機会が多いです。つまり、彼らはスキャナーを導入し、今はスタートアップの段階にいらっしゃいます。私は、歯科医師の方々がスムーズに導入をできるようサポートしています。

口腔内スキャナーを購入したばかりの歯科医師の中には、自分が何を購入したのか少し不安そうに感じられることもあります。もしかすると、購入時に販売代理店からの説明を聞き逃していたり、どのような質問をすればよいか分からなかったのかもしれません。

そこで、口腔内スキャナーを購入する前に確認しておくべき8つの質問をまとめましたので、ご参考くださいそれぞれの質問と、なぜその質問をする必要があるのかを説明します。

さらに、記事の最後には、8つの質問リストをPDF形式でダウンロードできるリンクを用意しているので、スキャナーを購入する際にぜひお役立てください。

1. どのようなトレーニングが受けられますか?また、追加料金はかかりますか?

販売代理店や口腔内スキャナーメーカーによって、提供されるトレーニング内容やサポート体制はさまざまです。購入前に、販売代理店やメーカーがどのようなトレーニングを提供しているか、またトレーニングに追加料金がかかるかどうかを確認する必要があります。

例えば、3ShapeのTRIOSスキャナーを販売代理店経由で購入した場合を例に挙げましょう。

歯科医師がスキャナーを購入すると、3Shapeは販売代理店から注文書を受け取ります。その後、カスタマーサクセスチームが、歯科医師とTRIOS納品のの日程を調整します。※国によって対応異なります。販売代理店へご確認ください。この例では、3Shape(メーカー)がトレーニングを提供します。

インストールチェックが終わったら、ソフトウェアのインストールは完了です。

この状況でよくあるのは、歯科医師がスキャナーの使用が楽しみで、すぐに臨床で試してみたくなってしまうことです。技術に詳しい歯科医師の場合、他のスキャナーを使ったことがあるため設定自体はできるかもしれませんが、その際いくつかの重要な手順を見落としてしまうことも少なくありません。

そのひとつが、TRIOS Careのサポートに登録することです。初年度は無料で付いてくることを知らず、登録し忘れてしまうことがあります。さらに重要なのは、TRIOS Careとオンボーディングの一環として、年1回のトレーニングセッションがサポートプランに含まれていることです。これは、パーソナルトレーナーによる個別トレーニングです。

ぜひ、トレーニングセッションを受講ください。3Shapeのトレーナーは、ワークフローの疑問や、設定方法、システムの連携、患者とのコミュニケーションに関する質問にお答えします。TRIOSを購入される場合は、インストールの確認と1対1のトレーニングセッションをご予約ください。無料です!この特典を見逃さないよう、TRIOS導入時に含まれるサービスを販売代理店にご確認ください。逃してしまわないように気を付けてください。

最後に、口腔内スキャナーのブランドを比較検討する際には、そのブランドがオンラインのトレーニングを提供しているかどうかを確認してください。YouTubeチャンネル、ウェビナー、オンラインコースこうしたチャンネルから多くのことを、自分のペースで学べるので、とても便利です。

 

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2. スキャナーはどのような症例に使用できますか?

現在、多くの口腔内スキャナーは、ほとんどの症例に十分な精度を提供できるとされています。スキャナーを選ぶ際には、各スキャナーの精度を比較した臨床研究を参考にされることをお勧めします。また、同業の歯科医師にお勧めのスキャナーを聞いてみるのも良いでしょう。

多くの専門家が、「ほぼすべての症例に対応できる」と認めていますが、もう少し詳しく調べることをお勧めします。

例えば、TRIOSのユーザーであるDr. Sasha Winderbaumは、最近ソーシャルメディア上で「TRIOSスキャナーは軟組織をスキャンできますが、他のメーカーのスキャナーはほとんど対応していません。多くのメーカーが対応可能と謳っていますが、実際には違います。」とコメントしています。

このように、表面上の情報だけでなく、しっかりと確認することが大切です。

リストの作成

スキャナーを購入する前に、あなたのクリニックで行っている治療や症例をすべてリストアップしてください。購入するスキャナーが、それらの治療に対応しているかどうかを確認してください。

「対応できる」というのは、単に対応していることを指すのではありません。まず、精度は十分ですか?おそらく。

例えば、スキャナーがどの歯科用ソフトウェアに対応しているか、あるいはスキャンデータをどの技工所や治療パートナーに送信できるかを確認する必要があります。データのやり取りがスムーズにできるかも重要なポイントです。

例えば、TRIOSはUnite Storeを通じて、75社以上のクリアアライナー(マウスピース型矯正装置)やスリープアプライアンス(睡眠時無呼吸治療用装置)を取り扱うメーカーとデータの連携が可能です。もし特定の歯科技工所や治療機関と連携したい場合、希望する技工所や治療機関とスムーズにデータを共有できるかを事前に確認しておくことが大切です。

3. スキャナー導入時には何が含まれていますか?

これは幅広いテーマで、答えには2つの視点があります。ひとつは、スキャナーに付属するケーブルやバッテリーなどのハードウェアです。もうひとつはソフトウェアです。どちらも購入前に確認しましょう。

ハードウェアの観点から、まず、スキャナー本体にどのようなケーブルやバッテリーが付いてくるかをチェックしましょう。クリニックのIT環境に接続する際、特殊なケーブルやWi-Fiハブなどが必要になることもあります。ITに関する考察は後ほど解説します。

ワイヤレススキャナーの場合、電池は何本付属していますか?消耗したバッテリーの交換方法は?スキャナーのチップは何本ですか?交換方法と費用は?これらの答えを得てください。

3Shapeスキャナーの場合、電池やチップなどの消耗品は追加で販売代理店から購入できます。スキャナーについて基本的なことを知ることは本当に重要です。

次に、ソフトウェアに関しては、ブランドによって大きく異なります。公式サイトに記載されていることもありますが、どのソフトウェアがスキャナーに含まれているかをウェブサイトで確認するのは意外と難しいです。そこで、販売代理店に直接確認するか、あるいは他の歯科医師に実際にどのソフトウェアが付いてくるのかを聞くことをお勧めします。

「確認しておきます」という返事ではなく、明確な回答を求めましょう。

また、購入するソフトウェアが、クリニックでの治療内容にしっかりと対応しているかも重要なポイントです。事前にクリニックでの治療内容をリストアップし、スキャナーがそれらの治療に適しているかをしっかり確認しましょう。

 

4. スキャナーは従来の印象採得の代わり以上の価値があるのか?

前の質問の補足として、もう少し考えてみましょう。

口腔内スキャナーは元々、従来の印象採得に代わるものとして開発されました。しかし、技術が進歩するにつれて、より多くの機能が追加されてきました。ブランドによっては、う蝕検知技術を搭載しているものもあり、他のメーカーでは、患者とのコミュニケーションを強化し、治療への理解を促すソフトウェアアプリケーションを提供しているものもあります。

例えば、TRIOSスキャナーには、矯正治療シミュレーション、スマイルデザイン(歯のホワイトニングシミュレーションを含む)から、治療状況のモニタリング、Patient Specific Motionによる咬合運動の記録など、臨床で便利な無料のPatient Engagement Appsが付属しています。3Shapeには、患者が治療案を検討し、家族や友人と共有するためのモバイルアプリも提供しています。これにより、治療への理解と受け入れを促進する効果が期待できます。

例えば、3Shapeのトレーニングを受ける際、アカデミーのトレーナーと一緒に、実際にアプリを使用しながらトレーニングするのもお勧めです。このようなアプリは、あなたのクリニックをデジタル化するのに役立ちます。デジタル技術の力を存分に発揮しています。

販売代理店と話す際には、検討しているブランドがどのような種類のアプリケーションを搭載しているのかを確認しましょう。この情報を把握することで、投資対効果(ROI)を評価し、スキャナーの導入によってどれだけの価値が得られるかを判断しやすくなります。

5. スキャナーを導入したことを技工所にどう伝え、どのように接続すればいいか?

もし、普段から修復物の製作を依頼している技工所がある場合は、スキャナーを購入する前に必ず技工所と相談しましょう。まず、技工所がそのブランドの口腔内スキャナーからのスキャンデータを受信できるかどうかを確認してください。そして2つ目は、その口腔内スキャナーでのワークフローがいかにシームレスであるかを確認しましょう。私の同僚で歯科技工所の技工士であるMark Smithは、歯科技工所とクリニックがどのように協力してデジタル化を進めるすべきか興味深い記事を書いています。

普段から連携している歯科技工所がある場合、どのようなスキャナーブランドと相性が良いかを事前に確認しましょう。技工所によっては、得意とするスキャナーや推奨するブランドがある場合もあります。

また、デジタルワークフローを導入することで、技工所とのコミュニケーションがこれまで以上にスムーズになり、治療の流れや結果の予測もしやすくなります。そのため、購入を検討している口腔内スキャナーがどのように技工所とデータをやり取りできるかを確認する必要があります。

3Shapeのラボ用ソフトウェアには、歯科医師がスマートフォンで治療計画をすぐに確認できるモバイルアプリが含まれています。このアプリを使うと、治療プランを確認しながらその場で症例に関するメモを残したり、変更点を簡単に伝えたりすることもできます。

スキャナーを決める前に、まず歯科技工所の意見を聞いてみてください。デジタルワークフローの導入に伴う利点や、どのようなデジタル環境が必要になるかをしっかり理解しておきましょう。歯科技工所への接続、ファイルや症例データの送信などのロジスティクスや、どのブランドが最適かの判断もサポートしてくれます。

多くの歯科医師や技工士が「デジタルワークフローはまったく新しい業務スタイルだ」と言いますが、一度デジタル化を経験した歯科医師が、従来の印象採得に戻りたいと思ったケースは今のところ見たことがありません。

6. IT環境のセットアップはどうすればいいですか?

口腔内スキャナーを導入する際、IT環境の整備はとても重要なポイントです。多くの歯科医師は、歯科治療をより効率的にするためにスキャナーを購入しますが、IT環境が整っていなければ、その効果を十分に発揮できません。

IT環境の構築にはさまざまな選択肢がありますが、ここではTRIOSを例に説明します。

IT環境の構築にはさまざまな選択肢がありますが、ここではTRIOSを例に説明します。まずはハードウェアについてです。:口腔内スキャナーには専用のノートパソコンが付属しています。ファイルとアクセス方法について説明しましょう。

でも、その前に、これだけは付け加えておきたいと思います。 例えば、3Shape Implant Studioのような治療計画ソフトウェアやClear Aligner Studioなどの矯正治療ソフトを導入したとしましょう。これらのソフトウェアをTRIOS PCにインストールすると、他の人がTRIOSでスキャンしたいとき同時にそのソフトウェアを使用することはできません。一見すると当たり前のことのように思えますが、実際にこのような質問をよく受けます。

追加で購入したソフトウェアは、別のPCで実行することをお勧めします。また、TRIOS PCで治療計画を立てる際に、別のPCのソフトウェアからファイルにアクセスすることもできます。

IT担当者に相談しておくとおいでしょう。

ファイルへのアクセス方法

スキャナーをお持ちの場合、効率的なスキャニングを行うには、クリニック内のどのPCからでもスキャンデータファイルにアクセスできるように設定しておくことが、効率的な運用のポイントでしょう。そのためには、すべてのスキャンファイルを外部サーバーに保存する設定を行うのが理想的です。

多くのクリニックでは、直接外部サーバーにバックアップする方法を選択しています。スキャンデータをサーバーに保存することで、スキャン用PCの容量を節約できるだけでなく、治療計画用のPCなど他の端末からもスキャンデータにアクセスできるようになります。例えば、診療室でアシスタントがスキャンを行っている間、院長室のPCで治療計画を立てることも可能になります。

クライアントとサーバーのセットアップ

多くのクリニックでは、クライアント・サーバー方式で構築しています。

つまり、クリニック内の各パソコンが中央のサーバーに接続され、すべてのデータをそのサーバーで管理する仕組みです。設定するには、IT担当者に連絡することをお勧めします。

 

また、3ShapeのeBookにてご自身で行う方法を学ぶこともできます:オープンで接続されたデジタル歯科ワークフロー。

 

ファイルの送信

外部パートナー(技工所など)へのファイル送信方法は、お使いの口腔内スキャナーメーカーによって異なります。TRIOSには、3Shape Uniteというプラットフォームがあります。Uniteでは、8,000を超える歯科技工所、PMS、プリンター、ミリング機械、当社のソフトウェア、そして前述のように治療機関と連携しています。TRIOSスキャンを撮影する際、送信先を選択します。連携レベルによっては、スキャンの送信はワンクリックで簡単に行えます。

口腔内スキャナーのブランドを選ぶ前に、そのブランドがどのような送信プラットフォームを使用しているかを調べることを忘れないでください。口腔内スキャナーメーカーのスキャンや通信について、歯科技工所の評価を聞いてみてください。すぐに確認できます。

口腔内スキャナーをWi-Fiに接続する方法

ここで少し3Shapeの製品をご紹介させてください。3Shapeには「TRIOS Share」という便利なソリューションがあります。この機能を使うと、歯科医院内の同一ネットワークにある、どのPCでもワイヤレスTRIOSスキャナーを使用することができます。必要なのは、安定したWi-Fi環境、TRIOSを使用する診療室に設置されたPC、Splashtopという画面共有のソフトウェアです。これさえ揃えば、クリニック全体を1台のスキャナーでカバーできます。

競合他社も同様のソリューションを開発していますが(このブログ記事で比較しています)、各部屋に高性能なPCとWi-Fiハブが必要です。TTRIOS Shareを使えば、特別なハイスペックPCでなくてもリモートでスキャンが可能です。

デジタル化する前に、どのようなITソリューションが必要か、どのようにセットアップを最適化するかについて、ITの専門家、あるいはスキャナーメーカーのトレーニング担当者に相談してください。

7. 他のブランドと比較して、このスキャナーをお勧めする理由は何ですか?

販売代理店と話す際には、なぜそのブランドを特に勧めるのかをきちんと確認しましょう。代理店はあなたのニーズに合うと思って勧めているかもしれませんが、その「ニーズ」が本当に自分のリストに合致しているかをチェックすることが大切です。

特定のブランドを勧める理由を聞く際には、製品の機能に制限があるかどうかも確認しましょう。そのスキャナーは連携に制限がないか?例えば、特定の技工所や治療機関、ミリングマシン、3Dプリンターとしか連携できないなどの制約はありませんか?

ソフトウェアのライセンスやサポートにサブスクリプション契約が必要かどうかも確認しておきましょう。なぜそのスキャナーを推奨するのか、納得できる理由をしっかり聞くようにしましょう。また、実際にスキャナーを導入している他の歯科医師にも話を聞いてみるとよいでしょう。そのブランドを選んだ理由や、今でもその選択に満足しているかを尋ねることで、さらに参考になる情報を得られるはずです。

Man with TRIOS 4

8. 何か問題が起きた際の対応は?

スキャナーを選ぶ際には、トラブルが発生したときのサポート体制を確認することも重要です。販売代理店はどのようなサポートを提供し、その費用はいくらですか?また同様に、口腔内スキャナーブランドがどのようなサポートを提供し、その内容と費用はいくらかかるのか。

例えば、TRIOSには2つのサービスオプションがあります:TRIOS CareとTRIOS Onlyです。 TRIOS Careは、TRIOSをご購入いただくと最初の1年間は無料でご利用いただけます。 その後、TRIOS Careを年間契約するか、TRIOS Onlyに切り替えるかを選択します。TRIOS Onlyは、特典はありませんが、年額費用はかかりません。サポートは、販売代理店が行い、必要に応じて3Shapeと連携しながら解決を目指します。

TRIOS Careが良い例ですが、「万が一トラブルが発生した場合はどう対応されるのか」をしっかり確認しておくことが大切です。

例えば、TRIOS Careには、以下のようなトラブル対応が含まれています:落下による破損対応また、TRIOS Careには、5年間の製品保証、無制限のサポート対応、修理が必要な場合のエクスプレス交換サービス、そして前述の通り、オンボードプログラムの他にマンツーマンのトレーニングも含まれています。また、3Shapeでは、バッテリー、チップ、衛生的なスリーブなどの消耗品を追加で販売代理店から購入いただけます。

スキャナーの購入は大きな投資ですが、それによって診療のスタイルが変わり、患者さんの歯科治療に対する印象も大きく変わるでしょう。

以下のリストをダウンロードして、購入前に確認すべき質問の回答をしっかり把握しておきましょう。

 

*3Shapeオンラインショップは一部の国でご利用いただけます。

口腔内スキャナーを購入する前に販売代理店に尋ねるべき質問トップ8。

Steve Noblesについて

Steve Nobles

Team Lead & Senior Product Specialist

3Shape North America Academy

Steveは歯科技工所で12年間働いた経験があります。歯科矯正を専門とし、歯科矯正装置を製造するための積層造形と3Shape Ortho Systemの活用に幅広く取り組んできました。3Shapeでは、Steveは3Shape TRIOS口腔内スキャナーとオルソ・システム・デジタルワークフローの専門トレーニングを提供しています。