Dr. Lanoiseléeは、長年にわたり3Shape製品を積極的に使用しており、最近TRIOS Shareという新しいワイヤレススキャニング環境を採用されました。 Dr. Lanoiseléeへ製品に関するご意見をお聞きしました。
TRIOSでの光学印象を開始してから数年が経ちましたが、特にTRIOS 4、そして現在のTRIOS 5を選択してから真のワイヤレスの利便性を享受しています。
実は4番目の処置室にスキャナーがなくても、有効活用できる方法はないか課題に感じていました
この処置室の有効活用法に頭を悩ませており、ボトルネックになっていました。 TRIOS MOVEユニットの移設には数秒しかかかりませんが、それは誰も使用していない場合です。そのため、どうすれば効率的に機器の移動・配置ができるか検討する必要性があり、 その解決策を見つける必要がありました。
オフィスでは3人が働いていますが、近々退職したスタッフの後任として1名採用する予定があります。 新しいスタッフは外科処置の予定がないときには外科用ユニットを他の処置に使用してもらうつもりです。
また、私自身はスキャンや処置のサポートのために別のユニットに移動する必要もあります。
私のユニットで助手がクリーニングをしている間に、チェック用のスキャンや患者情報や記録を入力する場合もあります。
このような場合でも、TRIOS Shareを使ってスキャナーを別の部屋にあるPCに接続するだけで、スムーズにスキャンできます。 これによりスキャナー使用回数の多い日でも院内の診療を効率的に進めることができます。限られた人員でスムーズに診療を進めるのに役立っています。 そのため、できるだけシンプルで動線や移動が効率的で、アシスタントに事前準備をしてもらう必要のない解決策を探していました。
当院のオフィスは2階にあり、1階にはすべてのスキャン情報を保存するメインサーバーが設置されています。サーバーには口腔内スキャンやCTデータが保存されています。 これにより、情報のバックアップと一元化が可能になりました。 私のPCで他のスタッフがスキャンした症例を確認することができます。 私が普段使用しているPCが最も高性能で大きなモニターが接続されているので、スタッフが治療計画のために使用することもあります。
PCスペックが低い4番目の処置室では、Splashtopアプリケーションを介してメインPCをリモート操作できるTRIOS Shareの「ミラーリング」ソリューションを使います。 すべての部屋でスムーズな接続性と十分な速度を確保するため、既存の院内Wi-Fiネットワークのアップグレードもしました。 前述ように、当院では1台のPCと2台のTRIOS MOVEユニットでワイヤレス接続してスキャンを行っています。この方法で診療時に起こる様々な遅延の可能性を回避し、柔軟に仕事を進めることができます。
以前はTRIOSはTP-Link無線受信機にしか接続できませんでした。 TRIOS Shareでは、TP-Link無線受信機は初期設定時にスキャナーをWi-Fiネットワークへ認識させるためだけに必要です。
初期設定時にスキャナーが認識されれば、それ以降は使用する出番がなくなり、TP-Link無線受信機TRIOSの箱に戻してしまって大丈夫です。
ワイヤレスでスキャナーが接続されるという接続方法は同じように見えますが、根本的に違います。この違いは特に症例データの操作で顕著で、症例データを閉じたり、再表示したりする必要がなくなりました。 異なるPC上で複数のオーダーを開き、並行してスムーズに作業することができます。例えば、スタッフからスキャナーを借りてスキャン、5分後に返せば、別のスタッフの処置も滞ることがありません。
処置室から別の処置室へのスキャナーの移動がさらに簡単でスムーズになりました。TP-Link接続の場合はドアを開けたままにしておくと、スキャナーは直前に使用していたPCに再接続されました。ですので、ワークステーションの個別化も改善しました。 スキャン自体は数分で終わりますが、最も時間がかかり、最適化すべきプロセスは準備作業なのです。
私の診療室は20平方メートルの広さです。 スキャンする時にPCは自分の後ろにあるクローズされた環境にありますが、モニターは自分の目の前に設置され確認ができます。 チェアで処置する際にはモニターが自分の右側にあり、患者を診やすく処置の妨げになりません。院内にはたくさんのWi-Fiネットワークがあります。3Dプリンターやその他のデバイスはWi-Fiで動いており、携帯電話やラップトップも接続されています。 他にも様々なデバイスを接続することがあります。
物は試しで、アクティブなTRIOS MOVEユニットを廊下に移動させてみて、WiFi信号範囲をテストしてみました。使用しているWi-Fiアクセスポイントでは、電波は処置室では問題ない強度ですが、一度処置室を離れるとすぐに強度が弱くなります。病院内の隣接する他科の待合室で患者をスキャンすることはまずないので、これは特に問題にはなりません。 しかし、Wi-Fi電波の届く環境があればどこでもスキャンできます。 しかも、信号の損失や干渉もなく、自分のニーズをほぼ合致しています。最初はWi-Fiネットワークの数が増えることに懸念がありましたが、ご覧の通り、既存のネットワークはまったく干渉していません。
まず手始めにインターネットで検索、色々と調べてみました。ネットワーク環境をコピーしたり拡張したりするシステムなど、幅広いWi-Fiデバイスの選択肢がありました。 たまたまITに詳しい親族がサポートしてくれ、情報の共有をシームレスで安全に行うためには、ネットワークの新規構築ではなく、既存ネットワークを拡張する必要があることが分かりました。院内には帯域幅と接続デバイス数が設定できる強力なアクセスポイントを設置しています。
効率的なネットワークとそれを実現するための適切なハードウェアの選択が重要になります
端末は「プラグアンドプレイ」で、アクセスポイントを追加するとすぐにネットワークに自動的に認識され、すぐに接続することができるようになっています。 将来的に処置室が8部屋に増えたとしたら、アクセスポイント増設のために無線デバイスを4台買えば既存ネットワークが拡張できます。 すべてのPCとスキャナーが識別されている同じネットワークにナビゲートされます。 効率的なネットワーク環境の設計とそれを実現するための適切な ハードウェア の選択は、TRIOS Shareソリューションを導入する前に考慮すべき大事なポイントです。なぜなら、品質が脆弱なネットワーク環境では、不安定な接続や電波干渉のリスクが高まり、結果としてデータ転送が滞る場合もあります。
リモートデスクトップアプリの年間使用料は1万8,000円で、費用は院内の共同口座に請求されています。確実に新しいPCを購入するよりは安く済みます。また、Splashtopは他の用途にも使える便利なツールです。例えばリモートデスクトップをX線検査や患者管理ソフトにも使用できます。 さらに、このアプリはMacやタブレット端末でも使用できます。TRIOS以外の用途にもフル活用できる便利なアプリで、まさにお値段以上です。
Dr. Lanoiseleeの修復物の設計に3Shapeソフトウェアを使用した他のケースもご覧ください。
ダウンロード